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【コラム】スポーツフェスティバル

札幌の姉妹園で毎年実施している、園内または園対抗のドッジボール大会「スポーツフェスティバル」。日々練習を積み重ね、園内予選や練習試合を経て、いよいよ本番を迎えます!本番が近づくにつれ、ますます練習に力が入ってきました。

今回は、幌北学園の人気行事 スポーツフェスティバルをご紹介します。


■勝ち・負けにこだわった真剣勝負!

今年で8回目を迎えるスポーツフェスティバル。
「子どもたち、保護者、職員が一緒になって勝ち負けにこだわり涙を流して喜んだり悔しがったりするような行事をつくりたい!」という思いから始まった行事ですが、それは、子どもたちを取り巻く教育の場において、勝ち負けや順位づけを避ける傾向があり、「みんなが一等賞」という評価が多く見られるようになったという環境の変化に対する懸念からでした。

子どもたちにとって褒められることは〈自信〉や〈力〉を伸ばすことに繋がりますが、それだけでは、〈意欲〉や〈困難なことを克服しようとする気持ち〉を育めません。

勝ち負けをつけることで、勝った喜びは何倍にも膨らみ、自信だけでなく達成感も味わうことができます。負けた悔しさは、「勝ちたい」という思いがあるからこそ、そして「勝てなかった」という事実があるからこそ味わえるものです。「みんな頑張ったからOK」ではなく、頑張った先の結果も含めて体験することが、子どもたちにとってとても大切な経験となります。
悔しい気持ちは勝つための原動力となり、「勝つために」を考えるきっかけとなります。この経験が今後の子どもたちの人生において、失敗や困難に立ち向かうための〈意欲〉や〈知恵〉〈強い心〉を育んでいきます。

そのため、スポーツフェスティバルは勝ち負けにこだわった真剣勝負。
子どもたちが必死に頑張る姿は感動的で、応援している保護者にも「勝ちたい!」という思いが伝わってきます。その真剣な姿に職員も保護者も熱くなり、子どもたちと一緒に喜び、感動し、涙します。

同じ目標に向かってみんなが繋がり一つになる。同じ思いを共有し学ぶことで、子どもたちだけでなく、職員・保護者に学びの輪が広がっていきます。

■ドッジボールであること

競技種目として選んだドッジボール。
子どもたちにとって勝ち負けの基準がわかりやすいスポーツであること。そしてチームスポーツであることで、友だち同士の繋がりや、クラスで団結することの大切さを学ぶ経験となります。さらに近年低下が指摘されている、子どもの運動の能力の向上につながる競技であることも、ドッジボールを選んだ理由の1つです。走る・投げる・キャッチする・逃げる・・といった基本的な運動でだれでも参加でき、それぞれが得意を活かして楽しむ事ができます。北海道は冬の間、子どもたちの運動が制限される場合がありますが、ドッジボールは季節を問わず練習できるところも利点となっています。

■たくさんの感動が

当初は「3歳児はボールが投げられないと思うので転がしましょう」と、転がす程度を想定していましたが、試合を重ねていくうちに、鋭く速いボールを投げられるようになり、そのボールをキャッチできるようになっていきました。
環境によって子どもたちの「できる」は広がります。大人が「できないだろう」と制限を決めてしまうことで可能性を奪うことがある、そのことを改めて感じることができました。
年長になると、自分たちで試合を振り返り、作戦を立てるまでに成長。クラスのなかで、投げるのが得意な子、ボールを避けるのが得意な子などそれぞれの特性をいかしながら、作戦を立てて取り組んでいます。

白熱した試合のため、負けた時の悔しさはとても大きいものです。その思いを受け止め、「悔しさをばねに立ち上がればチャンスがある」ことを伝えたいと思い、トーナメントでは、敗者復活を可能にしています。

年中、年長の総合得点で優勝が決定するため、たとえ年中が負けても年長がその悔しさを引継ぎ頑張れば優勝することができます。
園がOne Teamで戦うことが優勝への道なのです。

どんなドラマが生まれるのか目が離せません。


今年度は、感染拡大防止のため、園対抗や保護者様の会場応援を変更することとなりましたが、来年度は例年通りの実施ができるよう、引き続き対策を徹底してまいります。



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