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【コラム】オーストラリア姉妹園研修

幌北学園はオーストラリアで保育園【BlueBerries Childcare】を運営しています。

オーストラリアでは、2012年に政府が
National Quolity FrameworkNQF)という幼児教育に関する枠組みを定め、以来、国を挙げて質の高い教育・サービスの継続的な改善・提供に取り組んでいます。子どもと職員の比率だけでなく、個を尊重し創造力を養うあそびを中心とした学びで、個々の成長を促す教育を行っています。

日本の幼児教育も、これまでの一斉保育から個を尊重する教育へ変わろうとしています。
学園では、日本よりも進んでいる海外の「個を尊重し主体性を育む保育」に触れ学機会として、全国の職員を対象にオーストラリア姉妹園での研修を行っています。
ここ4年間は新型コロナウイルスのパンデミックにより実施できていませんでしたが、コロナ禍明けの今年、ついに再開することができました。
今年の研修では、より多くの職員が体験できるよう、計6回の実施を予定しています。

今年度すでに行った研修の様子をご紹介します。

子どもの意思を尊重したあそび環境
園内には各あそびのコーナーが設定されています。登園後は子どもたちがそれぞれ好きなあそびを選んで自由に過ごします。興味のあることを好きなだけ遊んだりお友だちをみて新しいあそびをやってみたり。登園から降園まで年齢やクラス単位の活動がなく、1日「個」の選択で過ごします。
自由にあそぶことは決断の連続。自分で選ぶ考える経験が主体性を育みます。
また本人の「やりたい」がモチベーションなので、できる方法を探したり考えたり、使うものを探しにいったり工夫したりと能動的な行動になります。

◆発見や気づき
普段の保育でも子どもたちの様子を観察している職員ですが、初めて会う子どもたちでさらに言葉が通じにくい。言葉でのコミュニケーションや事前情報がないことで、いつも以上に表情や動きなど他の情報に自然と注目していました。
どんなあそびに興味を持ち、どんな点を楽しいと感じているのか。何を伝えようとしてくれているのか、どんな風に興味が移り変わり、それによってどんなふうにあそびが展開していくのか。オーストラリアの職員たちは子どもたちの表情や様子、動きをどのように観察し、どんな声かけや環境づくりであそびやまなびを発展させているのかなど実体験をとおして知ることができました。

◆多様性を体験
園内は英語だけでなく、いろいろな言語が飛び交っています。異文化を持つ人種が集まるオーストラリアでは言葉や文化が異なることは珍しいことではなくよくある日常。
国の特性や地域性によることが要因でもありますが、言葉や文化はもちろん、見た目や考え方、好きや嫌いなどお互いの違いは個性として自然に受け入れる環境が出来上がっています。
日本から来た職員にも積極的に関わろうとする姿に、子どものうちからグローバルなコミュニケーション能力が備わっていることを感じました。
研修では、園での保育研修以外に、オーストラリア滞在を楽しむアクティビティ体験も。
日本では体験できないアクティビティや滞在中の英語でのコミュニケーションなど、さまざまな体験を行いました。

実体験で得る知識や考え、感覚は、より理解やまなびを広げていくことを身をもって体験できた研修。
研修をとおして学んだことを日々の保育に活かし、より良い保育を目指してまいります。

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