NPO法人アイセック(※)からドイツの研修生シルビアさんをお迎えし、早くも二週間が経過しました。
先日は、本学園とアイセック北海道のメンバーに対して、シルビア先生によるドイツと日本の違いについての
シルビア先生からの発表の中で、特に印象的だったことは、日本の幼稚園は、ドイツのごく一般的な幼稚園と比較しても、子どもたちの主体性が制限されていることと、タイムスケジュールが非常にタイトであることでした。
下記にドイツの幼稚園の写真を4枚紹介します。(撮影は曽根)
それは、学校の授業も同じで、生徒たちは、先生から学ぶのではなく、常に先生は間違ったことを言っているかもしれないという姿勢で、授業に臨んでいるそうです。
子どもたちの主体性は、日本においてもないがしろにしているわけではありませんが、根本的なスタイルとして、やはり先生主体のカリキュラムと、今日できなかったら明日続きを行うという時間の自由さが少ないことも日本人の国民性かもしれません。
札幌に対しての感想は、外国人の往来に慣れていないので、出会いがしらにびっくりされたり、何かと注目されてしまうことや、公共交通機関の料金が高いことも、指摘されていました。
ドイツでは、車の利用を制限するため、公共交通機関をリーズナブルな料金にしているとのことです。
ひとりの学生さんの視点から見た日本人観には、「はっ」と息をのむ気づきも多く、あらためて異文化交流の大切さを痛感しています。
さて、シルビア先生の一日は、職員とともに朝8時前からスタートします。
設定保育や昼食の時間帯は、各クラスの園児とともに保育を過ごし、その他にバスの添乗、正課の英語あそびの指導、教材の準備、園内環境整備など、幅広く研修をされています。
また、先日行われたお店やさんごっこでは、先のブログにもありますように、ドイツの食べ物のお店も出店してくれました。
残りわずか二週間ですが、お互いにたくさん関わって、シルビア先生を通した世界観やドイツの慣習を吸収し、こちらからは日本の文化や風習、あいの里幼稚園での楽しい思い出をお土産に、帰国していただけたらと思っています。
※アイセックとは、『国際的な視野に立ち、かつ自国の社会や人々の発展と成長に貢献しうる人材を世に送り出すこと』を活動理念としている学生が主体のNPO法人です。
園長 曽根 香子